SlackとChatworkが改悪!フリープランの履歴が消えてしまう!(2024年7月追記:コンタクト制限)

Slack ChatWork メッセージ閲覧期間

Slackは世界No,1、Chatworkは国内で人気のビジネスチャットツールです。ビジネスチャットツールは、IT系に多く使われている印象でしたが、最近では社内外のコミュニケーションツールとして様々な業界での導入が進んでいるようです。私自身も社内外で利用する機会が増え、その影響の大きさを実感しております。

さて本題ですが、先日、SlackとChatworkより、立て続けにサービス改悪の発表がありました。

目次の5番目に最新(2024年7月)の改定内容を追記!

目次

ビジネスチャットツールとは

そもそもビジネスチャットツールとは、ビジネスで利用するLINEのようなチャットのことです。主に社内SNSとして発展しましたが、社外の人ともやりとりが可能です。メール独特の定型文が不要で、すぐ本題に入れるため、メールより気軽にやりとりできるのが魅力です。部署ごと、プロジェクトごとなどでグループを作成することができ、コミュニケーションの活性化を目的に急速に広まっています。今回のコラムでは、代表的な2つのビジネスチャットツールにおける、フリープランの改定内容をご紹介してきます。

Slackフリープラン改定 90日で履歴が削除!

2022年7月18日に、Slackが2022年9月1日からフリープランの内容を改定すると発表がありました。
↓公式発表の抜粋です。

「これまでフリープランでは、メッセージ数 10,000 件、ストレージ容量 5 GB という制限がありましたが、今後は過去 90 日間のメッセージ履歴とファイルストレージを無制限に利用できるため、チームはいつ上限に達するのか心配する必要はありません。」

何かすごくポジティブな印象を受ける文章で発表されていますが、要は今まで履歴が10,000件見れていたものが、履歴が何件であろうと90日で削除されてしまうということです。

Slack
Slack 初の料金改定とフリープランの内容更新のお知らせ 2014 年のサービス開始以降、初めてとなる料金改定についてまとめました。

Chatworkフリープラン改定 40日で履歴が削除!

2022年9月6日に、Chatworkが2022年10月6日からフリープランの内容を改定すると発表がありました。
↓公式発表の抜粋です。

・変更後
 直近40日以内に投稿された最新5,000件のメッセージが閲覧可能(組織ごとに適用)

なんと、Slackの90日より短いです。Chatworkも、Slackと同様、文章はポジティブな雰囲気にしていますが、要は「有料プランへ移行してください」ということでしょう。

2022/09/06 – フリープラン グループチャットの利用上限数撤廃のお知らせ
https://help.chatwork.com/hc/ja/articles/9319851372185-2022-09-06-フリープラン-グループチャットの利用上限数撤廃のお知らせ

出典:Chatwork 「2022/09/06 – フリープラン グループチャットの利用上限数撤廃のお知らせ」より

まとめ

お友達同士の会話なら、90日でも40日でも大したことないでしょうが、ビジネスだとそうはいきません。プロジェクトやチームごとにチャンネルやグループを作成する利用方法が多いと思いますが、プロジェクト履歴を保管するには、90日(40日)では短すぎます。「言った」「言わない」のトラブルを解消したり、どのような経緯で今に至るのかがわかる状態にしておくことは、ビジネスにおいてとても重要ですよね。多くのフリープランユーザーは、有料プランにするか、別のサービスへ移行するか、頭を悩ませたのではないでしょうか。

今回はSlackとChatworkの改悪に焦点を当ててご紹介しましたが、ビジネスチャットツールは他にも様々なサービスが出ておりますし、有料プランにした場合の利点もあります。当社は、今回紹介したビジネスチャットツール(Slack、Chatwork)を含め、社内外のコミュニケーションツールについてご提案が可能です。お客さまにとって何が最適か、お客さまの状況を丁寧にヒアリングし、一緒に考え、ご提案させていただきます。

2024年7月31日追記 Chatworkのフリープラン利用者にまたも大打撃!

フリープランの改定内容

2024年8月29日より、フリープランのサービス内容の一部が変更になることが発表されました。
https://go.chatwork.com/ja/news/info/202420.html?click=top-news

  • メッセージ閲覧制限における「最新5,000件のメッセージまで閲覧可能」の制限を撤廃
     直近40日以内の投稿であれば、メッセージ数に限らず閲覧が可能に
  • ストレージ(容量)が5GBから10GBに増加(1組織あたり)
  • コンタクト数の制限を追加 
     「コンタクト数制限なし」から「組織外コンタクト数20人まで/1ユーザーあたり」に変更

出典:株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)の『「Chatwork」、ビジネス/エンタープライズプランにおける新機能リリースとフリープラン提供内容一部改定のお知らせ』より抜粋。

一方、有料プランでは待望の予約投稿ができるようになり、有料プランユーザーからは歓喜の声があがっています。

フリープランユーザーは社外との連絡ツールとして使いにくくなった

履歴の閲覧条件が緩和されたり、ストレージ容量が増加し、一見して使いやすくなったのかと思いきや、「組織外コンタクト数20人まで/1ユーザーあたり」との制限をされては、有料プランに変えるしかない(または他のサービスを利用するしかない)といった人が多いのではないでしょうか。

個人事業主や小規模事業者の方は、顧客に合わせてチャットツールを変えることが多々あります。顧客が他のチャットツールを指定すればそちらも使うし、あれもこれも有料プランにするわけにいきません。Chatworkは有料プランからフリープランへのダウングレードもできないため、「最近はあまり使っていないからフリープランに戻そう」ということもできません。有料プランを使い続けるか、他のチャットツールに移行するかどちらかの選択をしなくてはなりません。

Chatworkはシンプルで使いやすく、社内外で利用しやすいツールだっただけに、今回の改定はフリープラン利用者にとっては残念なものになってしまいました。Chatworkの他にもSlack、zoom、Microsoft teams、Discord、Google meet、LINE、Skype、Outlook、Gmail…どれかひとつにしてくれよと思うくらい連絡手段にあふれています。その時々に合わせて最適解を選べるといいですね。

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