イギリスで起こっている金融危機の兆候
イギリス年金基金の破綻危機
年金基金の性格上、運用の主力は国債です。ところが10年以上続いた金融緩和下での国債金利は、年金基金の予定運用利回りに届きません。そこでイギリス年金基金は、長短金利の「スワップ取引」を行いました。それもレバレッジ5倍以上掛けてると噂されてます。
ところが予想外の急激なインフレの影響で、長期国債と短期国債の価格(金利)が逆転してしまいました。
イギリス年金基金が持っていたポジションの逆に国債現物市場が行ってしまったため、マージンコール(追証)が発生。
マージンコールを払う現金を作るため、イギリス年金基金のマージンコールの額は増えていく、負のスパイラルに陥った。
このままでは年金基金が破綻するので、イングランド銀行(=イギリスの中央銀行)が背に腹は代えられず(インフレ抑制の為に利上げしてる最中なのに)英国債を購入して価格維持を図った。
イングランド銀行が理論上有り得ない矛盾した行動をとったので、世界中の金融関係者が「これマジでやばいのでは?」と認識。(報連相って知ってる?のレベルのヤバさ)
10月11日(火)、イングランド銀行のベイリー総裁が、イギリス年金基金に「3日以内にリバランスせよ」と事実上の最後通牒を言い渡した。
「イギリス年金基金は、ここまで言わないとポジション解消しないんだ。完全に逆なんだから損切りしないと死んじゃうのに・・。」と世界中の金融関係者が思った。
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