「やる気スイッチ」は脳の中にある、取っ付きやすい仕事のモチベーションアップ術を12個紹介!
上司や同僚と机を並べて、会社に出社していた時代から、新型コロナウィルスの流行を機に、テレワークの時代へと移り変わりつつあります。常に上司や同僚の目があった週5日出社時代に比べ、自分に甘くなる環境が整っているテレワークは、なかなかやる気が出ないという人も多いのではないでしょうか。筆者もその一人であり、PCをなかなか開けず「やる気スイッチどこにあるんだろう〜♪」と歌ってしまう日々が続きました。
今回のコラムでは、筆者がひたすら押してみた「やる気スイッチ」を一挙にご紹介します。
何かひとつでも参考になるものがあれば幸いです。
- やる気が出ず、なかなか仕事に取りかかれない。
- 今まで使っていたスイッチの効果がなくなった。新たなスイッチ探しをしたい。
- やる気が持続しない。
やる気スイッチは脳の奥にある
- やる気スイッチどこにあるんだろう〜?
-
脳の奥にある線条体です。
線条体は、脳の中心部にあり、「行動」と「快感」を結びつける場所です。ここを活性化することによって、「やる気」を引き起こすと言われています。そう、やる気スイッチです。
「行動」と「快感」のイメージはこんな感じです。
行動
行動(運動)を起こすことが、線条体を刺激します。
- 歩く、走る
- 筋トレ
- 気分転換
- とりあえず何かする
快感
「行動」の結果、いいことがあるという「快感」が、線条体を刺激します。
- 自分にご褒美
- 小さな目標を決める
- これをやればいいことが起こると予想されるもの
出典:「すぐにやる脳」に変わる37の習慣
諏訪東京理科大学教授 篠原 菊紀 著
さぁ、どうやら「やる気スイッチ」は、脳のなかにある”線条体”を刺激するとよいことがわかりました。
次に、具体的な筆者が押してみたやる気スイッチを、「行動」と「快感」からご紹介していきましょう。
「行動」からやる気スイッチを押す
仕事を始めちゃう
「いやいや、仕事を始められないから悩んでるんですけど…」とツッコミが入りそうですが、ここの「仕事を始める」とは、とにかく机に向かってPCを開くことを指します。とにかくPCを開き、新着のメールを読んだり、カレンダーアプリで自分や同僚の予定を眺めているうちに、段々と仕事脳に変わっていき、いつしか集中モードになっていることも少なくありません。このとき肝心なのは、仕事の優先順位は二の次にすることです。集中モードに変わるまでは、少しでも気乗りする作業から着手してみましょう。
「仕事するぞ〜」と声に出す
「私はできる!」などのよくある自己暗示です。初めて声に出してみたときは小っ恥ずかしかったですが、慣れれば独り言もへっちゃらです。
音楽を聴く
個人的にはインスト曲や洋楽など、歌詞に聴き入らないものをBGMにしています。大好きな推し曲を聴いてしまうと、仕事どころではなくなってしまうので要注意です。ただ、「中島みゆきでテンション上がる!」と言っているどこかの代表もいますので、邦楽がいいという方もいるかもしれません。「作業用BGM」で検索するといろいろ出てきますので、ぜひお気に入りの曲を探してみてください。
溜まった家事を片付ける
シンクに溜まった食器や、散らばった子どものおもちゃをお片付け!食器は食洗機、掃除機はルンバ、洗濯はドラム式洗濯乾燥機にお任せして時短!ちゃちゃっと気がかりなことを片づけ、仕事モードにできる環境を整えます。
机の上に余計なものを置かない
仕事と関係ないものが視界に入らないようにしましょう。可能であればスマホも視界に入らない場所に置きます。スマホでちょっとLINEの返信をするだけのつもりが、うっかりゲームしてしまったということになりかねません。
軽めの運動をする
少し体を動かすことで気分が切り替わることがあります。近所をお散歩したり、筋トレをしたりするのもおすすめです。最近では、宅トレYouTuberの竹脇まりなさんの動画を見ながら、自宅でサクッと有酸素運動やトレーニングをするのがお気に入りです。「10分でできる!」などと時間を設定してくれているのも嬉しいところ。マンションでもできるトレーニングが多いのでぜひ参考にしてみてください。
場所を変える
お気に入りのカフェや公園などで仕事をするのも気分転換になります。在宅では自分ひとりですが、自分以外にビジネスマンのお客がいると、なんだか刺激されてPCを開いてしまいます。ビジネスマンが多く利用しているカフェが近くにある場合は特に有効です。
もし周りのガヤガヤした話し声などが気になる場合は、「環境音」でマスキングするのがおすすめです。「環境音」とは、雨音や車が走る音、火がパチパチと燃える音など、自分の周りから聞こえてくる音のことです。「環境音」で検索するといろいろ出てきますので、自分に合った音を探してみるといいでしょう。
「快感」からやる気スイッチを押す
ルーティーンをつくる
イチローがブランチにいつもカレーを食べていたという話はあまりにも有名です。バッターボックスに入る際も、同じ動作をすることで集中力を高めていました。一流のスポーツ選手は、自分のルーティーンを持ち、その後の成功体験を強くイメージしながら試合に挑んでいる方が多くいらっしゃいます。
筆者の場合は、
子どもを保育園に送る⇨遠回りに帰宅(運動不足解消のつもり)⇨イオンで食材の買い出し⇨帰宅後に宅トレYouTubeを見る⇨お気に入りのマグカップにコーヒーをいれる⇨おしゃれカフェBGMを流す⇨PCを開く
書いてみると、PCを開くまでが長い…!!必死にやる気スイッチを押している様子がわかりますね。でもこれを毎日繰り返しているうちに、当たり前にPCを開けるようになりました。
目標(予定)を立てる
何か具体的な目標(予定)がないと、ダラダラと過ごしてしまいがちです。筆者は、いつか英語がペラペラ話せるようになったら格好いいなぁと20年思い続けていますが、特に何もしていません。必要に迫られていないからです。そんな筆者も、海外旅行の計画を立てたときには、「トラベル英会話」のような本を購入します。具体的な目標(予定)を立てることは、次の行動につながるのです。
目標(予定)を立てる際は、人を巻き込むとより効果的です。例えば「この資料を○時に上司に提出すると宣言しよう」「○時にあの件についてミーティングしよう」などです。このように一人で完結しない目標(予定)が1日のどこかに入っていると、ピリッと締まった目標(予定)になるはずです。
ご褒美をつくる
よく子どもに「おやつはご飯を食べてから!」と言っているのですが、これを自分にもやってみました。「ここまで終えたらキットカット食べよう!」と自分へのご褒美を用意すると、意外と気合を入れて取り組むことができました。このご褒美システムは、あまり頭を使わない、作業的な仕事ほど効果が高いです。
どうしてもやる気が起きないとき
ちょっと寝る
どうしても眠いときは、頑張ってPCに向かっても、生産性があがりません。思い切って仮眠してみましょう。本当に眠りこけてしまわないように注意し、5〜10分程度の仮眠がおすすめです。起きたあとは二度寝しないように洗顔をしたり歯磨きをしたりして、頭をスッキリさせるのもよいでしょう。
日光を浴びる
日光を浴びると、脳内の神経物質「セロトニン(別名:幸せホルモン)」が生成されます。このセロトニンは、やる気を引き起こしたり、集中力の維持、不眠症改善などに深く関係しています。日光浴は朝の早い時間が最も効果的ですが、難しい場合は正午前でも構いません。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット
これから本格的な冬に突入し、「冬季うつ病」を発症する人が多くなる時期です。冬は日照時間が少ないため、セロトニンが減少し、気分が落ち込みがちです。「最近なんだか寝足りないな」とか「気落ちすることが多いな」と感じる方は、ぜひ日光浴を意識してみてください。
まとめ
やる気スイッチをコントロールできるようになれば、「あ〜、今日も思ったより仕事が進まなかったな…」という自己嫌悪から抜け出すことができます。やる気スイッチは、その人の性格や環境によって合う合わないが当然あります。ぜひいろいろ試して、お気に入りのやる気スイッチを見つけてみてください。
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