広がる「年賀状じまい」。郵便料金の値上げをきっかけに「お年賀メール」に変更するも、迷惑メール判定されてしまう?
来ると嬉しい年賀状ですが、近頃は年賀状の発行枚数が減少し、「本年をもちまして年賀状じまいをさせていただきます」などと、”年賀状やめます宣言”をする方が増えているのは、ご存知の方も多いと思います。
筆者は幼い頃、「今日は何通届くかな〜?」と、学校に行けば会える友人からの年賀状を楽しみにワクワクしていた思い出があるので、ちょっと寂しい気持ちもありますが、LINEやSNSなどの連絡手段が増えたことを考えれば当たり前の時代の流れなのでしょうね。
年賀状を廃止した企業は49.4%
10月1日からはがきが63円→85円に値上がりしたことや、業務負荷の軽減、環境への配慮(ペーパーレス)などから、年賀状を廃止する企業が増えている印象です。帝国データバンクの調査によると、2024年12月に調査したアンケート結果によると、2025年1月分から廃止、またはすでに廃止している企業が49.4%だったとのことで、半数近くが「年賀状じまい」をしていることがわかりました。
年賀状メールは迷惑メール扱いになる?
コスト面を考慮して、年賀状を廃止することを決めた企業が、代替手段としてお年賀メールに切り替えることもあると思います。そこで注意しなくてはならないのが、BCCによる一斉送信です。
BCCは一斉送信ができるので、新年の挨拶のような定型文を送信するのには非常に便利である反面、受信側のセキュリティによって「大量送信をする悪質な業者」として発信メールアドレスが『迷惑メール』判定されてしまうケースがあります。迷惑メールフォルダに保存されてしまうため、心を込めたメッセージが届かずじまいになるほか、今後業務で送信するメールも迷惑メールフォルダ行きになってしまうこともあります。また、大量送信によって送信側のサーバーにも負荷がかかり、遅延の原因になりますので、BCCでの大量送信はおすすめできません。
まとめ
年賀状を印刷する前に、相手企業が移転して住所が変わっていないか、相手の肩書きに変化がないか、名前に誤字がないかなど、何かと気を遣い、意外と手間がかかる年賀状。郵便料金の値上げは、そんな手間とコストに悩んでいる人を「年賀状じまい」させる背中を押すきっかけになりそうです。年明けからメールが着信しなくなった取引先があったら、迷惑メールフォルダを覗いてみましょう。