今さら聞けない!?意識高い系の人が多用するカタカナのビジネス用語、23選を例文付きで解説!

カタカナビジネス用語 意識高い系

「日本語で話せばいいのに・・」と思ってしまうほど、ビジネスの現場ではカタカナ用語が飛び交うようになりました。10年くらい前はIT系やコンサルなどで多く使われている印象でしたが、今では業界関係なく広く浸透してきているように感じます。そんななか、「わかっているようで実は使いこなせていない」「会議中にこっそり意味を検索している」という人もいるのではないでしょうか。今回のコラムでは、頻出のカタカナビジネス用語を例文と共にまとめてみましたのでぜひ参考にしてください。

目次

普段の業務で頻出のカタカナ用語

プライオリティ

優先順位。
「プライオリティ高め」「ファーストプライオリティ(最優先事項)」などと使います。

例文:「その案件はプライオリティ高めでお願いします。」

マター

担当のこと。
部署や指名と合わせて使われることが多い。
ニュアンスとしては責任を伴うので、これを言われたら自身のプライオリティ(優先順位)を上げたほうがよいでしょう。

例文:「この案件は横田さんマターでよろしく!」

フィックス

「確定」「決定」「固定」
スケジュールや議題内容が確定したときなどに使うことが多い。最終決定事項であるニュアンスが強いので、そんなに簡単に覆らないときに使う。

英語の意味:「元に戻す」「修理する」「固定」のニュアンスで、日本のビジネス用語に含まれる「方向性の最終決定」の意味合いは無いので注意!

IT業界:「バグフィックス」が日常的に使われる。「直す」「修正する」の意味。

不動産・建築業界:壁に固定されて開閉できない窓のことを「FIX窓=はめ殺し窓」と言う。

外為・金融・証券業界:ロンドン時間の毎16時に算出公表される為替レートの基準値は、様々な金融取引・契約に使用されています。昔はロンドンフィキシング(London FIXING)と言いましたが、最近はロンドンフィックス(London FIX)と言う人が増えました。(常に動く取引レートを)固定するの意味。

例文:「よし!このデータ資料は一旦これでフィックスさせよう!」

ペンディング

「保留」「先送り」
「保留・先送り」では通らない話も「ペンディング」に言い換えると8割方が通過する魔法の言葉。会議や報告等のビジネストークで非常に重要な用語だが、ペンディングされた後に再検討されることは稀。フィックス(確定させる)の対義語。

例文:この案件は一旦ペンディングにしましょう。

エビデンス

「証拠」「裏付け」
客観的な根拠となるものを指します。提案資料の根拠となるような資料のことを指したり、あとで誰が何を言ったのかを証拠を残しておくようなときにも使われます。

例文:「言った言わないを防ぐために、発言内容は必ずエビデンスを残すようにしてください。」

ナレッジ

企業にとって有益な情報、知識のこと。
有責な情報、知識をまとめたデータベースのことを「ナレッジベース」と言ったりもします。

例文:「私が仕事で得た経験と知識をナレッジベースとしてここのフォルダに蓄積していきます。」

会議に関連するカタカナ用語

アジェンダ

「計画」「プラン」「スケジュール」
ビジネスでは会議の議題や進行、プロジェクトの計画を共有する際によく使われます。
書き方は人や会社により様々ですが、箇条書き形式で、会議の目的や進行をコンパクトにまとめたものが多いです。

例文:「明日の会議のアジェンダです。先に目を通しておいてください。」

レジュメ(レジメ)

よ会議内容の概要、要約等をまとめたもの。
よく「アジェンダ」と混同されがちですが、「アジェンダ」で会議の目的や進行を理解し、「レジュメ」で会議の内容(要点)を確認しながら進めていくという流れになります。
ちなみに英語でresumeは「履歴書」を意味します。外資系の企業では履歴書や職務経歴書をさすこともあるようですが、多くの日本企業では会議資料として使われることがほとんどです。

例文:「お配りしたレジュメに沿って会議を進行いたします。」

コンセンサス

「同意」「合意」
社内やクライアントと意見を一致させることや、「根回し」のような意味合いで使われることもあります。
おじさんビジネス用語の「握る」「仁義を切る」に近いものがあります。

例文:「円滑にプロジェクトを進められるよう、社内のコンセンサスをとっておいて。」

アグリー

「同意する」「賛成する」
会議などで同意を示すときに使うことが多いです。
筆者は初めてこれを聞いたとき「いや、ルー大柴かよ!」と心の中でツッコまずにはいられませんでした。昨今のカタカナ用語は、最先端をゆく「ルー語」に追いついたのかもしれません。

例文:「その意見については私もアグリーです。」

ブレスト(ブレインストーミング)

参加者がアイデアをどんどん出していくことで、新たな発見や解決策を導き出していく会議の手法のこと。
いろいろやり方がありますが、付箋にアイデアを書いて、ホワイトボードや模造紙などに貼っていくやり方が一般的です。

例文:「今日の会議はブレスト形式で行います。とにかく思いついたものを外に出していきましょう。」

ファシリテーション(ファシリテーター)

会議を円滑に進行する技法のこと。
参加者の発言を促したり、意見を整理してまとめる技法のこと。
ファシリテーター:会議の進行役のこと。

例文:「本日の会議のファシリテーターは横田が務めさせていただきます。」

企画・マーケティングで頻出のカタカナ用語

アンコンシャス・バイアス

無意識な先入観、偏見、思い込み。
例えば、「女性はよく喋るから会議が長引く」←これは「女性はよく喋る」という先入観から「会議が長引く」と結論づけてしまっています。(ちなみに実際は男性のほうが会議が長引く傾向があることがわかっています)
このように、自身の経験などからくる無意識な思い込みで結論づけることをアンコンシャス・バイアスと言います。
ビジネスではデータ分析の際などで「バイアスがかかってる」などと使うことが多いです。

例文:「その分析結果はバイアスがかかっているように感じる。」

クリティカル

批判的な、危機的な。
物事を否定的な視点で捉えることを「クリティカルな視点」、企業にとって重大な課題があったときには「クリティカルな課題」などと使います。
↓「クリティカル」はほかにこんな使われ方もします。
・クリティカルシンキング(批判的思考):物事の背景を精査しながら本質的な課題を捉えること
・クリティカルヒット:致命的な一撃

例文:「この状況を打破するためにはクリティカルな視点が必要だ。」

アライアンス

異業種の企業同士が協力して事業を行うこと。業務提携。
「アライアンスを結ぶ」という表現で使用されます。

例文:「事業拡大のため、A社とアライアンスを結び、より顧客満足度の高いサービス展開を目指す。」

シナジー(効果)

相乗効果のこと。
業務提携の場などでよく使われます。「シナジー」だけで「相乗効果」の意味がありますが、なんとなく「シナジー効果」のほうが伝わりやすいからか、「シナジー効果」のほうがよく聞く気がします。

例文:「当社はA社との業務提携で素晴らしいシナジー効果を確信している。」

プロフィット(プロフィットセンター)

「利益」のこと。
プロフィットセンターは、利益を生み出す部門のこと。営業、販売、マーケティング等。
⇔コストセンター:総務や経理、人事等の間接部門のこと。

例文:「今度の人事ではプロフィットセンターを強化するつもりだ。」

ベネフィット

「利益」「恩恵」のこと。
金銭的な利益だけではなく、心理的な恩恵も含まれます。
社内では給与以外で社員に還元される福利厚生等を指すことが多いですが、マーケティングの観点では商品・サービスの付加価値として「ベネフィット」が使われます。
例えば、「このミールキットは、毎日の献立を考える手間を省き、かつ調理しやすいように食材がカットされているので短時間で調理することができ、空いた時間で子どもと触れ合う時間を確保できます。」といった謳い文句は、この商品を購入することで受けられるベネフィット(この場合は”子どもと触れ合う時間を確保できる”という恩恵)を売りにした商品と言えます。

例文:「君はこれだけ会社に大きな貢献をしたのだから、なんらかのベネフィット(手当)があって然るべきだ。」

IT系プロジェクトで頻出のカタカナ用語

アサイン

「(役職等を)任命する」「(仕事を)割り当てる」
主に上司から部下に仕事を与えるときに使われます。

例文:「君をこのプロジェクトにアサインする。」

ジョイン

参加すること。
会議やプロジェクトに参加するときなどに使います。

例文:「新しくこのプロジェクトチームにジョインした横田です。」

ローンチ

「(新規事業を)立ち上げる」「(新たなサービスを)発表する」「(Webサイトを)公開する」
元々はITの現場で使われることが多かった言葉ですが、最近では新商品の発表でも使われるようになりました。「ローンチ」よりも「リリース」を使うという人もいるかもしれません。2つの言葉はよく似ていて、「ローンチ」は有形の商品、サービスに使われるのに対し、「リリース」は無形の情報などに対して使われることが多いですが、その差は曖昧で、大きな違いはありません。

例文:「来月、当社の新しいアプリがローンチされます。」

やる気を示すときのカタカナ用語

コミットメント(フルコミット)

「責任を持って取り組む」「結果の保証」
ライザップの「結果にコミットする」で広く知れ渡ったワードです。
「フルコミット」は「最大限努力する」といったような、コミットをさらに強調する言葉です。

例文:「前年同期比120%に向けてフルコミットします。」

チャレンジ

「挑戦」の意味として、ビジネス外でもよく使われますね。日本人にはポジティブな印象の言葉として広く使われていますが、英語のchallengeは「困難」「難しい」といったニュアンスが強いので、日本人がよく使うカタカナのチャレンジと同じニュアンスで外国人と話をすると誤解が生じるので注意しましょう。テニスや大リーグでビデオ判定を要求する時の「難しいけど異議を唱えてみる」のイメージが語感。

ちなみに、東芝不正会計事件では、部下に高いハードルの必達目標を課すことを「チャレンジ」と表現し話題となった。

例文:「今期は仕事に役立てるために資格取得にチャレンジします。」

まとめ

思いついたカタカナ用語を並べただけでもこれだけありました。上記以外にもまだまだカタカナ用語は使われているでしょうし、今後も増えていくことでしょう。ただ、英語の意味と異なる和製英語も多く存在しているため、外国人と英語で会話する機会のあるような人は注意が必要です。また、カタカナ用語は乱発しすぎると「何を言っているのかよくわからん!」ということになりがちです。自分が主体となって話すときには、相手に伝わるように話すことを意識し、カタカナ用語と上手に付き合っていきましょう。

松濤bizパートナーズでは、相手に伝わるわかりやすさを意識した経営アドバイザリーサービスを行っています。「初めて経営コンサルを試してみたい方」「自社に最適なIT化を見つけたい方」に向けたお求めやすい価格に抑えた定額料金制コンサルサービスの「経営計画ジャーニー」では、お客様の状況に合わせたアドバイザリーが可能です。どうぞお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
目次