e-taxで簡単!インボイス発行事業者申請のやり方
e-taxソフト(WEB版)のマニュアル
e-taxソフト(WEB版)の操作マニュアルはこちらです!
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/invoice_shinei08.pdf
国税庁の申請手続き画面はこちらです!
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_shinei.htm
正直、上記のマニュアルを読めばこのブログを読まずとも目的は果たせます!笑
このブログでは、筆者の体験記的な意味合い込めて、事前に準備しておいたほうがいいことや、操作を進めていくなかでつまづいたことなどを中心にまとめました。インボイス申請自体は、聞かれた通りに答えれば比較的簡単にサクサク終わるのですが、e-taxを初めて使う人は事前準備に手間取るかもしれません。このコラム記事が誰かのお役に立てば幸いです。
e-taxの種類
e-taxソフト(WEB版)、e-taxソフト(SP版)、e-taxソフトの3種類があります。弊社はWEB版にて申請を行いました。WEBではなく、直接PCにe-taxソフトをインストールする場合、Mac OSは対応していないそうです。SP版(スマホ版)は、個人事業者のみ対応とのことなのでご注意を。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/pdf/invoice_shinei07.pdf
インボイス申請に必要なもの
- 電子証明書(マイナンバーカード以外でも可能なようですが、マニュアルはマイナンバーカードの使用が前提となって構成されています。)
- マイナンバーカード取得時に自分で決めた4桁の暗証番号
- スマホに「マイナポータル」アプリをインストール(ICカードリーダーをお持ちの場合は不要)
- PCに「e-tax(WEB版)事前準備セットアップ」をインストール(後述します)
- 利用者識別番号の発行(後述します)
マイナンバーカードを取得していない方は、これを機に作ってしまうのをお勧めします。2月末までに申請すればマイナポイント2万円分GETできますよ!(また延長するかもしれないけど)
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp
2023/2/20(月)追記
マイナポイントの申し込み期限は2月末→5月末まで延期されていました!マイナンバーカードの申請期限は変わらず2月末までのようなのでご注意を。。
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/deadline_extension/
(事前準備)e-tax(WEB版)セットアップをインストール
インストーラー、および操作マニュアルはリンク先の(4)事前準備セットアップよりダウンロードしてください↓
https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm#Link4
冒頭でリンクを貼っている「e-taxソフト(WEB版)」のマニュアルのなかで、このセットアップが必要であるということは一切触れられていません。筆者は、操作途中にエラーが発生し、原因を探るなかでこのセットアップが必要だということに気づきました。こちらをインストールするには管理者権限が必要になります。操作者が管理者権限を持っていない場合は、管理者権限のある人に事前に相談しておくと良いでしょう。
(事前準備)環境設定
弊社はMac OS、ブラウザはSafariを使用して申請手続きを行いましたので、このような結果になっています。弊社の例で申し訳ないですが、参考までにひとつずつ解決していきます。
※Windowsの方は読み飛ばしてください。
解決方法の「推奨環境を確認する」をクリックすると、↓のリンク先が表示されます。
https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/e-taxsoftweb1.htm#Link2
e-taxでは、MacはSafari、WindowsではEdgeかChromeを推奨環境としているようです。弊社で使用しているSafariのバージョンは16.2で、e-taxの推奨環境より上位のバージョンでしたので、このまま良しとして進めました!全く問題ありませんでした。
解決方法の「よくある質問へ」をクリックすると、e-taxのQ&Aサイトへ飛びます。そこから先にさらに進むと、以下のリンク先に辿り着きます。筆者と同じ警告が出たという方はぜひ参考にしてください。
https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/e-taxweb/25.htm
※ブラウザの再起動が必要になりますので、必要なものは保存しておきましょう。
ブラウザは前述の通り、推奨環境より上位のバージョンだっただけなので無視します。
(事前準備)利用者識別番号の取得
マイナンバーカードはICカードリーダーか、スマホで読み取ります。弊社はICカードリーダーで読み取りました。どちらにしてもマイナンバーカード取得時に決めた4桁の暗証番号の入力が求められます。筆者はここで「あれ?なんだっけ??」と思い出すのにつまづきました。結果、ノートの隅のメモ書きに助けられました。過去の自分ありがとう!
スマホの場合は、マイナポータルアプリでの作業となりますので、事前にインストールしておきましょう!
PC画面にて、利用者情報の登録を行います。これはマニュアルの通りで、特記事項はありません。
適格請求書発行事業者の登録申請
さぁ、ようやく本題です。本題ですが、ここから先はマニュアルの通り、聞かれたことに答えていけばいいだけなので詳細は割愛します!(もし、「マニュアルの通りやってみたけどよくわからなかった。。嘘つき!」という方がいらっしゃいましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。できるだけ一緒に悩みながら進めさせていただきます。)
e-taxでの登録申請はこれにて終了です。ただ、この記事をここまで読んで参考にしてくださっている方で免税事業者の方がいらっしゃいましたら、知っておかなければならないことがあります。
免税事業者の方はぜひ読み進めてください↓↓必読です!↓↓
免税事業者とインボイス制度
登録申請作業をしていると「この申請書を提出する時点において、課税事業者に該当しますか?」という設問があります。課税事業者なら特に問題ないのですが、免税事業者の場合はインボイス制度そのものに注意が必要です。
免税事業者とは、基準期間の売上高が1,000万円に満たない事業者のことです。スタートアップ企業や、個人事業主、小規模事業者などが当てはまりますね。
その免税事業者が適格請求書発行事業者登録申請(インボイス申請)をしてしまうと、売上高に関わらず課税事業者となります。これまで免除されてきた消費税の納付をしなくてはなりません。
では、「消費税払いたくないから、免税事業者のままでいいや。」とインボイス対応をしない選択肢を取ると、今度は取引が減少してしまう恐れがあります。インボイス制度導入後、免税事業者と取引をすると、仕入れ側が「消費税の仕入税額控除を受けることができる」というメリットが受けられなくなります。そのため、税金を多く払う必要がある免税事業者と取引するよりも、インボイスに対応している課税事業者と取引するほうがお得!ということになり、免税事業者に対する仕事が減るのではないかということが懸念されています。また、免税事業者と課税事業者で仕訳伝票の処理が変わってくるので、多数の取引先をかかえる企業にとっては、取引先がインボイス対応しているか(課税事業者か免税事業者か)確認しなくてはならず、経理負荷がかかるので困るという本音も隠されていると思います。免税事業者の方は、メリットとデメリットを見比べ、慎重に検討しましょう。
申請期限は3月末⇨9月末に延長
10月1日にインボイス事業者適用開始する場合の申請期限が、3月末⇨9月末に緩和されました。ただ、現実的には適格請求書発行事業者登録番号の発行手続きに時間がかかりますので(10月1日から適用する予定の場合には)、8月末ぐらいまでには申請しておいたほうが良いでしょう。また、多くの企業では会計システムに適格請求書発行事業者登録番号を打ち込むメンテを行なっています。ギリギリまでインボイス事業者登録(=課税事業者登録)を引き延ばす場合、説明が必要になるケースも考えられます。
2023/3/1追記
岸田首相が2月28日の衆院予算委員会で、予定通り10月より実施する考えを表明しました。
https://nordot.app/1003136447504973824?c=39550187727945729
延期または中止を望んでいた方も多いと思いますが、早めの準備をしたほうがいいかも?