(書評)失敗の本質 -日本軍の組織論的研究-

失敗の本質 書評

1984年に出版された日本的戦略思考・組織論の名著だが、今日でも色褪せていない。東京都知事の小池百合子氏は「座右の書」として称賛している。なんと出版から30年近く経った2013年に電子版が発行された。

有名な本だけあって、その内容の一部について様々な批判はあるものの、日本の様々な組織が現在抱えている問題が驚くほど重なっている。本書は日本軍の失敗の本質を「特定の戦略原型に徹底的に適応しすぎて学習棄却ができず自己革新能力を失ってしまった」ことと指摘している。今日の日本でも色々思い当たるところがあり胸が痛い。イデオロギーを別にすれば、我々は80年前から何も進化してないのか?と多くの示唆を与えてくれる。

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